
インビザラインのアタッチメントが目立つかどうかについては、治療開始直後ならば目立たないが治療終了間際などになれば、着色する食事をすると樹脂の吸水性から変色を起こすため、気になる方はおられます。詳しくご紹介致します。
アタッチメントって目立つ?
インビザラインのアタッチメントが目立つかどうかは、矯正中と周囲に気づかれたくない患者さんからしたらとても大事なポイントです。アタッチメントは白い色の突起物で(上記画像は見やすくするためにピンク色表示です)つけた当初は目立つことはありません。ただ、2週間くらいで新しいものと交換するマウスピース(アライナー)と異なり、アタッチメントはそれ以上にお口の中で長く使用するため、色素の濃い飲食(カレー、緑茶、赤ワインなど)により、アタッチメントの周囲に着色汚れが付着してしまうケースは多いです。また、ご自身の歯の色とアタッチメントの色に差があると目立つ場合もあります。
大切なイベントでアタッチメント取り外し可能?
成人式や結婚式など写真を撮るイベントがある際には、前歯に装着されたアタッチメントを一時的に取り外したいという方もおられます。歯科医院で一時的なアタッチメントが取り外し可能かどうかについては、ご相談ください。また、インビザライン矯正についての詳細はこちらをご確認ください。
インビザラインで使用するアタッチメントとは
では、インビザライン矯正によるアタッチメントにはどのような機能があるか、ご説明します。
- マウスピースが浮かないようにする
- 歯の動きの固定源となり歯の移動が円滑になる
どのような歯並びの問題(不正咬合)で悩まれているかにもよりますが、中度や重度であればインビザラインの矯正でアタッチメントを使用するケースは多いです。アタッチメントとは歯の表面につける突起で歯科用のプラスチック(コンポジットレジン)で作製され、長方形や半円などの形状となり、厚みとしては5mm以下です。歯に接着したアタッチメントの上からマウスピースを装着します。
当院の場合、iTeroという口腔内のスキャナーで歯型撮影し、治療計画のシミュレーション(クリンチェック)を行います。白い突起物のアタッチメントは矯正治療の終了後に外しますが、アタッチメントが外れたまま放置しておくと、治療計画通りに歯が動かない原因にもなります。矯正中にアタッチメントが外れた場合は、早めに歯医者さんへご連絡ください。
アタッチメントを使用する可能性が高い不正咬合とは
インビザラインのアライナーのみで行う症例は軽度の場合です。下記の不正咬合の場合はアタッチメントを使用した方が歯を早く動かせます。歯並びのお悩みやお口の状態が様々なように、アタッチメントの場所や数には個人差があるので実際に診断しないとアタッチメントが必要かどうかはわかりません。
- 上の前歯が下の前歯を覆うほど噛み合わせが深い過蓋咬合
- 奥歯を噛むとお口が閉じられない開咬
- 歯並びがガタガタ前後している叢生
インビザライン矯正では、アタッチメント以外にゴムかけ(上下の歯の噛み合わせを整えるため)、抜歯(患者さんの噛み合わせや歯並びを整えるために小臼歯を抜く処置)などを行う場合があります。
まとめ
インビザラインのアタッチメントが目立つかどうかについては、歯列矯正を開始してすぐですと目立ちません。日常の食事で着色汚れが付いたり、ご自身の歯の色と差が出るケースもあります。アタッチメントは矯正治療終了後には外すものですが、どうしても審美性が気になる場合は歯医者さんへ相談のうえ、クリーニングやホワイトニングを行いましょう。