オールオン4はどの歯科医院で受けるべき?当院が大切にしている6つのこだわり

クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院 歯科医師 永井 伸人

「オールオン4を受ける歯科医院は、何を基準に選べばいいのですか?」

手術の技術だけでなく、使用するインプラント、診断・治療経験、歯科技工士との連携、人工歯の作り方、チーム体制、そして術後のサポートまで含めて選ぶことが大切です。**

オールオン4は、片顎に最少4本程度のインプラントを埋入し、それらを土台として複数の人工歯を支える治療法です。

「歯がほとんど残っていない」
「総入れ歯が合わず、食事を楽しめない」
「しっかり噛める歯を取り戻したい」

このようなお悩みがある方にとって、有力な治療選択肢の一つです。

一方で、オールオン4は外科手術だけで完結する治療ではありません。
インプラントをどこへ、どの角度で埋入するのか。手術当日にどのような仮歯を入れるのか。その後の噛み合わせをどう調整するのか。そして、完成後の食事やメンテナンスをどのように支えるのか。

手術・人工歯・噛み合わせ・術後管理までを一つの治療として考えることが重要です。

クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院では、院長・永井伸人を中心に、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、カウンセラー、管理栄養士などが連携し、オールオン4治療に取り組んでいます。

この記事では、当院がオールオン4治療で大切にしている6つのこだわりを、「それが患者さんにとってなぜ重要なのか」という視点からご紹介します。

この記事を読むとわかること

  1. 当院がオールオン4で大切にしていること
  2. インプラントメーカーを選ぶ理由
  3. 症例経験をどのように治療へ生かしているのか
  4. 歯科技工士との連携がなぜ重要なのか
  5. 仮歯・人工歯をオーダーメイドで作る理由
  6. チーム医療でオールオン4を行うメリット
  7. 術後の食事を管理栄養士が支える理由
  8. オールオン4の医院選びで確認したいポイント

 

オールオン4はどのような治療?

オールオン4はどのような治療?の図解

オールオン4は、片顎に最少4本程度のインプラントを埋入し、それらを土台として複数の人工歯が一体となった固定式の歯を支える治療方法です。

すべての歯を1本ずつインプラントで置き換えるのではなく、少ない本数のインプラントを適切に配置して全体の歯を支える点が特徴です。

オールオン4は「4本入れれば完成」という治療ではなく、4本前後のインプラントを使って全体の噛み合わせを再構築する治療です。

オールオン4を考える際は、単にインプラントの本数を見るのではなく、治療全体で何を行うのかを理解しておくことが大切です。

当院では、次のような工程を一つの治療として考えています。

治療で考えること 主な内容
診断 CTなどを用いて顎の骨・神経・噛み合わせを確認する
手術 インプラントを適切な位置・角度へ埋入する
仮歯 見た目だけでなく、噛み合わせや発音も確認する
最終的な人工歯 仮歯で確認した内容を生かして仕上げる
術後管理 食事・清掃・メンテナンスを継続する

オールオン4では、手術の成功だけをゴールにすることはできません。

治療後に噛めること、見た目に納得できること、そして長く使える状態を維持できることまで考えて治療計画を立てる必要があります。

オールオン4の治療方法や適応について詳しくは、クローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院のオールオン4治療をご覧ください。

理由1|なぜストローマン社のインプラントを採用しているの?

当院では、オールオン4を含むインプラント治療において、患者さんの状態に応じてストローマン社製のインプラントなどを使用しています。

その中でも、オールオン4で使用する選択肢の一つがStraumann? BLXです。

院長の永井は、インプラントを単なる部品とは考えていません。

一度顎の骨へ埋入すれば、長期間にわたって人工歯を支える土台になります。そのため、治療直後だけでなく、将来的な部品供給やメンテナンスまで考えたうえでインプラントシステムを選択しています。

インプラント選びでは「手術の日に使いやすいか」だけでなく、その後長く管理できるかまで考えることが重要です。

BLXは、初期安定性を得るための設計を特徴とするインプラントシステムです。オールオン4では、症例によって手術当日に仮歯を装着する「即時荷重」を検討するため、インプラントを埋入した直後の安定性は重要な判断材料になります。

ただし、BLXを使用すれば誰でも即日で歯が入るという意味ではありません。

骨の量や質、インプラントの初期固定、噛み合わせ、全身状態などを確認し、即時荷重が可能かどうかを判断します。

当院が大切にしているのは、「有名なメーカーだから使う」というだけではなく、歯科医師自身が治療の特性を理解し、長期的に管理できるシステムを選ぶことです。

ストローマン社「Straumann® BLXインプラントシステム」では、BLXについて、初期安定性を得ることを意図したインプラントデザインが採用されていると紹介されています。

理由2|年間100件以上の経験は治療にどう生かされている?

当院では、年間100件を超えるオールオン4治療に携わっています。

しかし、私たちが大切にしているのは、症例数そのものを競うことではありません。

数多くのケースを経験することで、

  1. 骨の少ないケース
  2. 残っている歯の状態が悪いケース
  3. 重度の歯周病があるケース
  4. 噛み合わせが複雑なケース
  5. 多数の歯を同時に抜歯するケース

など、それぞれ異なる条件に応じて治療計画を考える経験を積み重ねられることに意味があると考えています。

症例経験で大切なのは「何件治療したか」より、さまざまな条件に対して安全性を優先した判断ができることです。

オールオン4では、「何でも同じ方法で治療する」ことはできません。
当院では、骨の状態や全身状態に応じて治療方針を変えています。

状態 当院で検討する考え方
骨が十分にある オールオン4の基本的な治療計画を検討する
骨が不足している 必要に応じて骨造成を検討する
手術当日の固定が十分 条件が整えば即日荷重を検討する
固定が十分ではない 無理に即日荷重を行わず治癒を優先する
全身状態に注意が必要 持病や服用薬などを確認して治療計画を調整する

特に当院が重視しているのが、「できる治療」と「無理をして行う治療」を分けることです。

たとえば骨量が極端に少ない場合、特殊なインプラントを用いる選択肢もありますが、当院では安全性や将来のリカバリーまで考えて、必要に応じて骨造成を行い、十分な土台を整えてからインプラントを埋入する方針をとっています。

治療期間を短くすることより、トラブルが起きたときにも対応しやすい治療設計を選ぶことを優先しています。

骨が少ない場合を含めたインプラント治療について詳しくは、当院のインプラント治療をご覧ください。

手術当日に歯を入れられるの?

オールオン4の特徴の一つとして、条件が整えば手術当日に固定式の仮歯を装着できる場合があります。

これを「即時荷重」と呼びます。

歯がほとんどない状態から治療を始める方にとって、「手術をしたあとも長期間歯がない状態で過ごすのではないか」という心配は大きいものです。

条件を満たしていれば、当日に仮歯を装着することで、見た目や日常生活への影響を軽減できる可能性があります。

即日荷重はオールオン4の大きな利点ですが、すべての患者さんに行えるわけではありません。

インプラント治療では、埋入直後の固定状態や骨の質などによって即時荷重が適しているかを判断します。
自分の場合は即日荷重が可能なのか、難しい場合はどのような仮歯になるのかまで治療前に確認しておくと安心です。

日本口腔インプラント学会では、インプラント埋入直後に仮の義歯を装着する方法を「即時荷重」と説明しており、症例選択や術者の経験・技術が重要になるとしています。

手術当日の仮歯について詳しくは、インプラント手術後に仮歯を入れてもらえますか?もあわせてご覧ください。

理由3|なぜオールオン4では歯科技工士との連携が重要なの?

オールオン4では、インプラント手術だけでなく、その上に装着する人工歯の仕上がりも重要です。

どれほど適切にインプラントを埋入できても、人工歯の形や噛み合わせが合っていなければ、患者さんにとって快適な治療にはなりません。

当院では、オールオン4に関わる歯科医師・歯科衛生士・スタッフ・カウンセラー・歯科技工士が連携して治療を進めています。

オールオン4は「インプラントを入れる技術」と「歯を作る技術」の両方が必要な治療です。

特に歯科技工士とは、

  1. 歯の長さ
  2. 歯の幅
  3. 歯並び
  4. 噛み合わせ
  5. 唇とのバランス
  6. 発音
  7. 笑ったときの見え方

などを確認しながら人工歯を作製していきます。

オールオン4では複数の歯が一体になっているため、一本の被せ物を作る場合以上に、全体のバランスが重要になります。

そのため、単に「白くきれいな歯を作る」のではなく、**その患者さんの顔貌や噛み方に合った一つの歯列を作る**という考え方が必要です。

理由4|なぜ仮歯や人工歯をオーダーメイドで作るの?

人の顔が一人ひとり違うように、口の中の形も同じではありません。
顎の大きさ、唇の位置、笑ったときに見える歯の量、噛む位置、発音の仕方まで患者さんによって異なります。

そのため当院では、オールオン4で使用する仮歯や最終的な人工歯を、一人ひとりの口腔内に合わせて作製しています。

オールオン4の人工歯は「歯が並んでいればよい」のではなく、顔・唇・噛み合わせまで含めて調整する必要があります。

当院では、デジタル技術だけ、あるいは歯科技工士の感覚だけに頼るのではなく、それぞれの長所を組み合わせて人工歯を作ります。

方法 主な役割
3Dスキャン 口腔内の形状をデジタルデータとして取得する
CAD/CAM 人工歯の設計・作製にデジタル技術を活用する
歯科医師による確認 噛み合わせや口元とのバランスを確認する
歯科技工士による調整 形態・質感・細かな噛み合わせなどを調整する
患者さんによる確認 見た目・発音・使用感などを確認する

デジタル技術には、形を正確に記録し、設計を再現しやすいという利点があります。

一方で、患者さんが実際に口を動かしたときの発音や唇とのなじみ、噛んだときのわずかな違和感などは、診療室で細かく確認する必要があります。

そこで当院では、デジタルの精密さと、人が直接確認する調整の両方を大切にしています。

仮歯は「とりあえず入れる歯」なの?

オールオン4の仮歯は、最終的な人工歯が完成するまでの単なる代用品ではありません。
当院では、仮歯を最終的な歯を作るための大切な確認期間と考えています。

仮歯を使いながら、

  1. 噛みにくい場所はないか
  2. 発音しにくい言葉はないか
  3. 歯の長さは自然か
  4. 笑ったときの見え方はどうか
  5. 唇を閉じにくくないか

などを確認します。

仮歯で試した結果を最終的な人工歯へ反映することで、より患者さんに合った仕上がりを目指します。

いわば仮歯は、完成前の「試着」に近い役割を持っています。
一度作って終わりではなく、必要に応じて調整を重ねることが、最終的な噛み合わせや見た目につながります。

理由5|なぜオールオン4はチーム医療が重要なの?

オールオン4は、一人の歯科医師だけですべてを完結させる治療ではありません。

手術を担当する歯科医師、術前・術後の口腔管理を行う歯科衛生士、人工歯を作製する歯科技工士、治療内容や費用について相談を受けるカウンセラーなど、それぞれ異なる役割があります。

当院では、これらのスタッフが治療計画を共有しながらオールオン4治療を進めています。

担当者が変わるたびに治療が途切れるのではなく、同じゴールを共有したチームで患者さんを支えることを大切にしています。

オールオン4では、手術前から治療後まで担当する職種が変わります。
それぞれが専門性を発揮しながら情報を共有することが重要です。

スタッフ 主な役割
歯科医師 診断・治療計画・手術・噛み合わせの調整
歯科衛生士 口腔衛生管理・術前術後のケア・メンテナンス
歯科技工士 仮歯・最終的な人工歯の設計と作製
カウンセラー 治療内容・費用・不安についての相談対応
管理栄養士 術後の食事・栄養面をサポート

患者さんから見ると、「誰が治療してくれるか」はもちろん重要です。

しかし、オールオン4のような長い工程を伴う治療では、その歯科医師をどのようなチームが支えているか**も医院選びのポイントになります。

オールオン4の治療の流れや、術後の歯磨き・メンテナンスについて詳しくは、オールオン4の基礎知識|治療の流れ・術後の食事・歯磨きも参考にしてください。

理由6|なぜ歯科医院で管理栄養士が食事までサポートするの?

オールオン4の手術が終わり、固定式の仮歯が入ると、「もう普通に何でも噛んでよい」と思われるかもしれません。

しかし、インプラントを埋入した直後は、顎の骨とインプラントが安定していく大切な時期です。

そのため、一定期間は硬いものを避け、インプラントへ過剰な力がかからないよう食事内容を調整します。

仮歯が入っていても、手術直後から何でも噛んでよいわけではありません。

ここで困りやすいのが、「柔らかいものと言われても、毎日何を食べればいいの?」という問題です。

おかゆやうどんだけでは、食事が単調になるだけでなく、必要な栄養素を十分に摂れない可能性があります。

当院では管理栄養士が、患者さんの生活に合わせて、

  1. どのくらいの硬さなら食べられるか
  2. タンパク質をどう摂るか
  3. 野菜をどう調理すればよいか
  4. 外食やコンビニでは何を選ぶか
  5. 食欲が落ちたときにどうするか

など、具体的な食事の相談に対応しています。

単に「硬いものは禁止です」と伝えて終わるのではなく、**では明日から何を食べるのかまで一緒に考える**ことを大切にしています。

当院では、ご希望の方に管理栄養士による栄養サポートを無料で提供しています。

手術直後から回復期までの食事内容については、オールオン4手術後の食事のとり方でも詳しくご紹介しています。

オールオン4の医院選びでは何を確認すればいい?

オールオン4を調べていると、

「何本入れるか」
「当日に歯が入るか」
「料金はいくらか」

に目が向きやすいでしょう。

もちろん、どれも重要です。

ただ、長く使う治療だからこそ、もう少し先まで確認していただきたいと思います。

医院選びでは「手術当日」だけでなく、「完成まで」と「完成後」まで確認することが大切です。

たとえばカウンセリングでは、次のように質問してみてください。

  • オールオン4の治療経験はどの程度ありますか?
  • 私の場合、なぜオールオン4が適しているのですか?
  • 骨が少ない場合はどうしますか?
  • 手術当日に仮歯を入れられますか?
  • 入れられない場合はどうなりますか?
  • 使用するインプラントメーカーはどこですか?
  • 仮歯はどのように作りますか?
  • 歯科技工士とはどのように連携していますか?
  • 術後の食事について相談できますか?
  • 治療後のメンテナンスはどのように行いますか?

ここで大切なのは、「できますか?」だけでなく、「できない場合はどうしますか?」まで聞くことです。

オールオン4は患者さんによって骨の状態も残っている歯の状態も違います。
一つの方法をすべての方へ当てはめるのではなく、条件が整わない場合に別の治療計画を提案できることも重要だと当院では考えています。

当院が考えるオールオン4の「成功」とは?

インプラントが顎の骨に結合し、人工歯が入れば治療はひと区切りになります。

しかし、当院ではそこだけをゴールとは考えていません。

患者さんが、

「以前より食事を楽しめるようになった」
「人前で口元を気にせず話せるようになった」
「入れ歯が外れる心配が減った」

と感じながら、その状態を長く維持していくことが大切です。

オールオン4のゴールは、手術を終えることではなく、その歯を使って日常生活を取り戻していくことです。

そのためには、

診断
→手術
→仮歯
→噛み合わせの調整
→最終的な人工歯
→食事
→メンテナンス

まで途切れずに考える必要があります。

これが、当院がオールオン4を「手術」だけではなく、お口全体を再構築する治療*として取り組んでいる理由です。

【動画】安全を優先したオールオンフォー 天王寺院が選ばれる6つの理由

まとめ|オールオン4は治療内容とサポート体制まで見て選びましょう

クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院では、オールオン4治療において次の6つを大切にしています。

  1. 長期的な管理まで考えたインプラントシステムの選択
  2. 症例経験を生かした安全性重視の治療計画
  3. 歯科医師と歯科技工士の連携
  4. デジタル技術と手作業を組み合わせた人工歯づくり
  5. 歯科医師・歯科衛生士・カウンセラーなどによるチーム医療
  6. 管理栄養士による術後の食事・栄養サポート

オールオン4は、手術だけで完結する治療ではありません。

診断、手術、仮歯、噛み合わせ、最終的な人工歯、術後の食事、メンテナンスまで含めて考えることが大切です。

「自分にもオールオン4ができるのか知りたい」「骨が少ないと言われた」「入れ歯が合わず困っている」という方は、まず現在のお口の状態を確認してもらいましょう。

当院では、オールオン4・インプラントの無料カウンセリングを行っています。治療を受けるか決める前でも、まずはご自身にどのような治療の選択肢があるのかをご相談いただけます。

関連ページ:クローバー歯科あべの天王寺院のオールオン4治療