審美歯科

セラミックの歯ってどのくらいもつ?寿命や長持ちさせるコツ

セラミックの歯ってどのくらいもつ?

セラミックの歯ってどのくらいもつの?気になる“寿命”の話

「セラミックにしたけど、何年くらい使えるの?」
そんなふうに不安になる患者さん、多いです。見た目がキレイなぶん、「割れやすいのでは?」と心配になる方もいらっしゃいますよね。

まず結論から言うと、セラミックの歯の寿命は一般的に7~15年といわれています!
ただし!これはあくまで“目安”であって、ケアの仕方やお口の環境によっては20年以上持つことも全然アリです?

「セラミックにすれば一生安心ってこと?」と思われがちですが、“一生モノ”ではないという点は知っておいてほしいところ。
たとえば、一般的に使用されるジルコニアやe.maxなどのセラミック素材は、耐久性こそ高いけれど万能ではありません。

また、セラミックの種類によって寿命の目安も少し違ってきます。

セラミックの種類 寿命の目安 特徴
ハイブリッドセラミック 約5~8年 プラスチックとの混合でやや摩耗しやすい
e.max(ニケイ酸リチウム系) 約7~10年 美しさと強度のバランスが◎
ジルコニアセラミック 約10~15年 非常に硬く、割れにくい素材

つまり、「セラミック=全部同じ」じゃないってことなんです!

なぜ寿命に差が出るの?意外と知らない落とし穴も…

寿命の差

せっかくのセラミック、早くダメにしてしまうのはもったいない?
実は以下のようなことが影響しています?

噛み合わせの不調和(不正咬合)
→過度な力がかかると割れやすくなります

歯磨き不足で歯垢が溜まる
→歯茎の炎症から土台の歯がダメになることも

歯ぎしり・食いしばりの癖
→マジで要注意。ナイトガードが救世主に!

定期的な健診を受けていない
→早期トラブルの発見ができず悪化してしまう…

片側だけで噛むクセ
→特定の歯にばかり負担が集中し、割れやすくなる原因に

スポーツ時のマウスガード未装着
→ボールが当たって破損…なんてケースも実際あります

喫煙やドライマウス
→お口の環境が悪化し、歯周病リスクがアップ→土台が不安定に

これらのリスクを放っておくと、土台の歯が虫歯や歯周病でダメになり、結果的にセラミックも寿命を迎える…という流れになりがち。

歯そのものの耐久性だけじゃなくて、まわりの環境や癖も含めて“寿命”が決まるということを知っておいてほしいです!

じゃあ、どうすれば長持ちするの?寿命をのばすコツ5選

セラミックを長くキレイに保つためには、日々のちょっとした習慣がカギになります!

丁寧な歯磨きで歯垢をしっかり除去
→特にセラミック周辺は磨き残しが起きやすい

フロスや歯間ブラシも活用する
→目に見えない部分に汚れがたまりがち

ナイトガードを使う(歯ぎしり対策)
→セラミックの割れリスクをグッと減らせる

硬すぎる食べ物には注意
→氷やナッツ、骨付き肉…ちょっと気をつけて!

定期的に歯科でチェック&クリーニング
→早期のトラブル発見とプロによるお掃除で安心

このような日常ケアを意識するだけで、セラミックの寿命はグッと伸びます。
「ちょっと面倒かな…?」と思っても、数十万円のセラミックが長く使えると思えば、コスパ最強です!

加えてもう1つ、実は大事なのが「噛み合わせの調整」です。

被せ物を装着したあと、少しでも噛み合わせにズレがあると、セラミックに予想外の力がかかって破損や脱離の原因になります。
そのため、装着後の数週間はこまめに歯科医院でチェックを受けておくと安心です!

セラミックがダメになってしまう主なパターンとは?

ダメになるパターン

「せっかくセラミックにしたのに、数年で取れた」「欠けた」「中が虫歯になった」
…そんな経験談、意外と少なくないんです?

よくあるトラブルを以下にまとめてみました

土台の歯が虫歯になってしまった
→歯垢がたまりやすい境目を丁寧に歯磨きしていなかったケース

セメントが外れてしまい、被せ物が取れた
→強い衝撃や、経年劣化による接着力の低下が原因に

セラミックが割れた・欠けた
→歯ぎしりや硬いものをかんだときに起こりやすい

歯周病が進行して、支える骨が減った
→その結果、グラグラして使えなくなるケースも…

これらは、「見た目が変わらないから大丈夫」って思ってると気づきにくいからこそ、定期的な健診がほんっっっとうに大切なんです!

セラミックと他の治療法との比較もチェック!

「セラミック以外と何が違うの?」って気になる方もおられますよね。

治療法 見た目 耐久性 保険適用 費用感
セラミック ◎(超自然) ○~◎ ✕(自費) 高め(5〜15万円程度)
金属(メタルクラウン) ✕(銀色) 〇(保険) 安め(3,000〜5,000円程度)
ハイブリッドセラミック △~○ ✕(一部保険あり) 中間(2〜8万円程度)

つまり、「美しさ×耐久性」のバランスを求めるならセラミックが一番人気なんです。
ただし、コストを考慮して選ぶなら他の選択肢も比較するのがオススメ!

セラミックが向いている人・注意が必要な人は?

最後に、セラミックが特に向いている人と、ちょっと慎重に考えたほうがいい人の特徴をご紹介します。

向いている人

見た目の自然さにこだわりたい

金属アレルギーがある

メンテナンス意識が高い(歯磨き・健診を習慣化できている)

注意が必要な人

歯ぎしり・食いしばりが強くナイトガードも使えない

虫歯・歯周病が頻繁に起こりやすい

セラミック治療後のケアに自信がない…

その結果、セラミックは「美しく仕上げたい人」にぴったりだけど、“使いっぱなし”だと逆効果にもなりうるってこと!
きちんとしたメンテナンス込みで選んでほしい治療法なんです。

安心のために知っておきたい!セラミック治療の保証制度について

「もしセラミックが割れたら…」「高額だから失敗したくない…」
そんなふうに、不安に思う方もいらっしゃるかと思います。

でもご安心ください。
当院では、セラミックの被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)に対して、3年間の保証制度を設けています。

保証制度の内容(当院の場合)

対象: セラミッククラウン・セラミックインレー

保証期間: 治療完了から3年間

内容: 保証期間内に破損や脱離などが起きた場合、無償で再作成・再治療を行います

適用条件: 以下の条件を満たしている方に限ります

  • 指定された間隔での定期健診を継続して受けていただいていること
  • 医師の指示通りのナイトガードやセルフケアの実施
  • 過度な力や不適切な使用(例:氷をかじるなど)が原因でないこと

 

「保証って意外と大事だったんだ…」と思う理由

実際、セラミック治療は保険外で行われる自由診療なので、費用もそれなりにかかります。
だからこそ、万が一のときのための保証制度があるかどうかは、治療を受ける医院選びのポイントにもなります。

患者さんにとってのメリットは…

「壊れたらまたお金がかかる…」という不安を減らせる

定期的な健診を受けるきっかけにもなる

“ちゃんと管理すれば大丈夫”という安心感が得られる

保証があることで、「治療して終わり」ではなく、「治療後も見守ってもらえる」という信頼にもつながりますよね。

セラミック治療には3年の保証期間あり(破損・再治療は無償対応)

定期健診をきちんと受けることが保証適用の条件

「治療後も安心できる」体制が整っているのが当院の強み!

保証制度があることで、「本当にセラミックで大丈夫かな…」という不安を軽くできるはず。治療後もサポートがあるからこそ、自信を持ってセラミックをおすすめできるのです。

セラミックを選んだなら、ちょっとした心がけで未来が変わる!

せっかく見た目も機能も優れたセラミックを選んだなら、
「キレイなままで長く使いたい」ですよね!

そのためには、

日常のお手入れ

歯科医院でのサポート この2つがとても大事!

セラミックの寿命を延ばす=自分の健康と笑顔を守ることにもつながるんです。

気になる方は、まずは相談から!

「私のセラミック、まだ大丈夫かな?」
「歯ぎしり癖あるけど、ナイトガードつけたほうがいい?」

そんなお悩みがあれば、まずはお気軽に歯科医院で相談してみてください。
未来の後悔を減らす第一歩になるかもしれません。

まとめ

セラミックの歯は、見た目が自然で美しく、機能性も高い人気の治療法です。
寿命は一般的に7〜15年ほどですが、日々のケアや生活習慣次第でさらに長持ちさせることも可能です。

特に大切なのは、

  1. 丁寧な歯磨き
  2. 歯間ケア(フロス・歯間ブラシ)
  3. 歯ぎしり対策(ナイトガード)
  4. 定期的な健診

こうした習慣を意識することで、セラミックの寿命をぐんと延ばすことができます。

せっかく選んだセラミック、きちんと守ってあげれば10年以上キレイな状態を保てることも珍しくありません。
「まだ大丈夫かな?」「割れたりしないかな?」と気になる方は、ぜひ一度、歯科医院でチェックを受けてみてくださいね。

未来のトラブルを防ぐために、今できるケアをはじめることが、いちばんの安心につながりますよ。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院
院長 永井 伸人

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本顎咬合学会。

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クローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック