学生でも払える?部分矯正の支払い方法と費用を解説

クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院 歯科医師 永井 伸人

部分矯正の費用は学生でも払える?

部分矯正は、歯列全体を動かす全体矯正と比べて治療範囲が限られるため、治療費を抑えられるケースがあります。さらに、歯科医院によってはクレジットカードの分割払いやデンタルローンなどを利用できるため、治療費を一度に全額支払わずに始められる場合もあります。

ただし、注意したいのは「安いから部分矯正を選ぶ」という考え方です。

前歯だけが気になっていても、奥歯の噛み合わせや歯を並べるスペースに問題があれば、部分矯正では十分に治せないことがあります。

学生の方が部分矯正を考えるときは、治療できる歯並びかどうかを確認したうえで、総額と毎月の支払額の両方から無理のない方法を考えることが大切です。

この記事を読むとわかること

  1. 学生でも部分矯正を受けられるのか
  2. 部分矯正の費用が全体矯正より抑えられる理由
  3. 学生が利用しやすい支払い方法
  4. デンタルローンは学生でも利用できるのか
  5. 18歳未満・18歳以上で契約はどう違うのか
  6. 部分矯正以外に必要になる可能性がある費用
  7. 医療費控除を利用できるケース
  8. 安さだけで部分矯正を選ばない方がよい理由

 

学生でも部分矯正を受けられる?

学生の部分矯正はいくらくらいかかる?の図解

学生だからという理由だけで部分矯正を受けられないわけではありません。

部分矯正が適しているかどうかは、年齢や職業より、歯並び・噛み合わせ・歯や歯茎の状態などを確認して判断します。

前歯の軽いガタつきや小さなすき間、矯正後の軽い後戻りなどであれば、部分矯正を検討できるケースがあります。

学生かどうかよりも、「部分矯正だけで希望する歯並びまで改善できるか」が最初の判断ポイントです。

部分矯正と全体矯正では、治療する範囲や費用の考え方が異なります。
「安くしたいから部分矯正」ではなく、自分の歯並びに必要な治療範囲を確認しましょう。

比較項目 部分矯正 全体矯正
治療範囲 前歯など一部の歯 上下の歯列全体
治療期間 比較的短くなるケースがある 部分矯正より長くなることが多い
費用 抑えられるケースがある 治療範囲が広いため高くなりやすい
適応 比較的軽度な歯並びが中心 幅広い不正咬合に対応しやすい
噛み合わせ 大きな改善には向かない場合がある 歯列全体の噛み合わせを調整しやすい

部分矯正の費用が抑えられることがあるのは、「学生向けの安い治療」だからではありません。

動かす歯や使用する装置、治療期間などを限定できるケースがあるため、結果として総額を抑えられることがあるという考え方が適切です。

学生の部分矯正はいくらくらいかかる?

学生

部分矯正の費用は、歯科医院、治療方法、動かす歯の本数、使用する装置などによって大きく異なります。

そのため、「学生なら○万円」「前歯だけなら必ず○万円」と一律には決まりません。

料金表を見るときは、治療費だけでなく、検査・調整・保定などを含めた総額を確認しましょう。

部分矯正では、主に次のような費用がかかることがあります。

  1. 初診・カウンセリング費用
    → 相談が無料の医院もありますが、有料の場合もあります。
  2. 精密検査・診断料
    → レントゲン撮影、口腔内写真、歯型などをもとに治療計画を立てます。
  3. 矯正装置の費用
    → ワイヤー矯正かマウスピース矯正かによって料金体系が異なります。
  4. 調整・管理料
    → 通院ごとに支払う医院と、最初から総額に含まれている医院があります。
  5. 保定装置の費用
    → 矯正終了後には歯の後戻りを防ぐリテーナーが必要です。

料金を比較するときに最も注意したいのは、ホームページに大きく表示されている金額だけを見ることです。

たとえば装置料金が安く見えても、検査料・毎回の調整料・リテーナー費用などが別料金なら、最終的な総額は変わります。

学生でも一括払い以外で部分矯正を始められる?

矯正カウンセリング

歯科医院によっては、一括払い以外の支払い方法を用意しています。

学生の方の場合、まとまった金額を一度に用意するより、月々の支払額を決めて治療を始めたいという方も多いでしょう。

「総額が払えるか」だけでなく、「毎月いくらなら生活に無理がないか」から支払い方法を考えてみましょう。

利用できる方法は歯科医院によって異なります。

また、分割払いには手数料や金利がかかることがあるため、月額だけで判断しないことが大切です。

支払い方法 特徴 確認したいこと
現金一括 治療費をまとめて支払う 支払い時期
クレジットカード カード会社の分割払いを利用できる場合がある 分割回数・手数料
デンタルローン 治療費を信販会社が立て替え、月々返済する 金利・審査・返済期間
院内分割 医院独自の分割制度がある場合に利用できる 回数・手数料・条件

学生の方にとって、月々の負担を小さくできることは大きなメリットです。

ただし、分割回数を増やすほど毎月の支払いは少なくなる一方、金利や分割手数料によって支払総額が増える場合があります。

「月々5,000円なら払える」という見方だけではなく、最終的に総額でいくら支払うのかまで確認しましょう。

デンタルローンは学生でも利用できる?

デンタルローン

デンタルローンは、歯科治療費を信販会社などが一度立て替え、利用者が毎月返済していく方法です。
矯正治療のようにまとまった費用が必要な治療では、支払い方法の一つとして利用されています。

ただし、申し込めば誰でも必ず利用できるわけではなく、審査があります。

学生でも申し込める場合はありますが、年齢・収入・ローン会社の条件などによって利用可否が変わります。

審査では一般的に、

  1. 年齢
  2. 収入状況
  3. 勤務・アルバイト状況
  4. 他の借入状況
  5. 返済能力

などが確認されます。

学生本人の収入だけでは利用条件を満たさない場合に、保護者が契約者になる、保証人などが求められるといったケースも考えられます。

ただし、条件は利用する信販会社によって異なります。
「学生だから絶対にローンは使えない」「アルバイトをしていれば必ず審査に通る」とは考えず、歯科医院へ利用条件を確認しましょう。

18歳未満と18歳以上では矯正治療の契約が違う?

現在、日本では18歳から成年となります。
そのため、18歳以上であれば法律上は保護者の同意なしで契約することができます。

一方、18歳未満の方が高額な矯正治療などを契約する際には、原則として保護者など法定代理人の同意が必要です。

大学生だから保護者の同意が必要なのではなく、契約時の年齢によって法律上の扱いが変わります。

ただし、成人していることと、デンタルローンの審査に通ることは別の話です。
18歳以上の学生でも、ローン会社独自の利用条件や審査があります。

年齢 契約の基本的な考え方 ローン利用
18歳未満 原則として保護者などの同意が必要 保護者名義などを検討する場合がある
18歳以上 本人の判断で契約できる 別途ローン会社の審査がある

18歳になると自分で契約できる分、その契約について自分で責任を負うことになります。
「月々が安いから」とその場で決めるのではなく、治療内容・総額・金利・返済回数を確認してから契約しましょう。

保護者に払ってもらう方法もある?

もちろん、学生本人ではなく保護者が治療費を支払うケースもあります。

たとえば、

  • 保護者が一括で支払う
  • 保護者名義でデンタルローンを契約する
  • 一部を本人が負担し、残りを保護者が支援する

など、家庭によって方法はさまざまです。

「自分だけで全部払わなければ矯正できない」と考える必要はありません。まず総額を確認したうえで家族と相談する方法もあります。

特に学生のうちは、

  1. 学費
  2. 通学費
  3. 一人暮らしの費用
  4. スマートフォン代
  5. 就職活動の費用

など、矯正以外にも必要なお金があります。

アルバイト代のほとんどを矯正費用に充てるような無理な計画にすると、治療を継続することが負担になってしまいます。

部分矯正なら必ず安くできる?

部分矯正は全体矯正より費用を抑えられるケースがありますが、すべての歯並びを部分矯正で治せるわけではありません。

前歯だけが気になっている場合でも、原因が歯列全体や噛み合わせにあるケースでは全体矯正を検討した方がよいことがあります。

「気になる部分が少ない」ことと「治療する範囲も少なくてよい」ことは必ずしも同じではありません。

部分矯正では難しいケースとして、

  1. 歯のガタつきが強い
  2. 歯を並べるスペースが大きく不足している
  3. 出っ歯や受け口を大きく改善したい
  4. 奥歯の噛み合わせにも問題がある
  5. 骨格的な問題がある

などが挙げられます。

安さを優先して、本来必要な治療より範囲を狭くすると、希望していた仕上がりにならない可能性があります。

費用を抑えるために部分矯正を選ぶのではなく、部分矯正で十分に治療できる歯並びだから費用を抑えられる という順番で考えることが大切です。

学生が部分矯正の料金を比較するときは何を見る?

学生向けの矯正プランや安い料金を目にすると、どうしても最初に表示されている金額へ目が行きます。

しかし、本当に比較したいのは「装置代」ではなく、治療終了までの総額です。

安い医院を探すより先に、「その金額に何が含まれているか」を確認しましょう。

カウンセリングでは、次の項目を確認しておくことをおすすめします。
見積もりをもらった場合は、不明な項目をそのままにせず質問しましょう。

確認項目 チェックするポイント
精密検査料 基本料金に含まれているか
矯正装置料 治療範囲・装置の種類
毎回の調整料 別料金か総額に含まれるか
追加治療 追加装置などが必要な場合の料金
保定装置 リテーナー費用が含まれるか
分割払い 金利・手数料・支払総額

たとえばA医院が25万円、B医院が30万円だったとしても、A医院では検査料や保定装置が別料金、B医院ではすべて込みということも考えられます。

金額を比べるなら、同じ治療範囲・同じ条件で最終的にいくらになるかを確認しましょう。

学生の部分矯正は医療費控除を受けられる?

矯正治療だから必ず医療費控除の対象になるわけではありません。

不正咬合などの治療を目的として、年齢や症状などから矯正治療が必要だと認められる場合には、医療費控除の対象となることがあります。

一方、見た目をきれいにすることだけを目的とした矯正は、基本的に対象になりません。

部分矯正か全体矯正かではなく、「治療として必要な矯正かどうか」が医療費控除の判断ポイントになります。

学生本人に十分な所得がなく、保護者が治療費を負担している場合などは、誰が医療費控除を申告できるのかも確認しておく必要があります。

また、デンタルローンを利用した場合も、治療費として信販会社が立て替えた金額が医療費控除の対象になる場合があります。ただし、ローンの金利や手数料部分は医療費控除には含まれません。

税金について詳しくは、税務署や税理士などへ確認すると安心です。

学生生活と部分矯正は両立できる?

費用だけでなく、学校生活との両立も治療前に考えておきたいポイントです。
部分矯正は比較的治療期間が短くなるケースがありますが、治療中には定期的な通院が必要です。

学生の矯正では「払えるか」だけでなく、「学校生活の中で無理なく通えるか」も大切です。

たとえば、

  • 定期試験
  • 実習
  • 部活動
  • アルバイト
  • 就職活動
  • 留学
  • 長期休暇

などと通院時期が重なることがあります。

マウスピース矯正の場合は、さらに決められた装着時間を自分で管理する必要があります。
治療前には、費用だけでなく通院頻度や治療期間も含めてスケジュールを確認することをおすすめします。

透明で目立ちにくいマウスピース矯正について詳しくは、当院のインビザライン矯正もご覧ください。

学生のうちに部分矯正を始めるメリットはある?

学生時代に矯正治療を始めるメリットの一つは、卒業・就職など将来の予定を見ながら治療計画を立てられることです。

ただし、「学生なら歯が必ず早く動く」「学生のうちに絶対治療すべき」と考える必要はありません。

学生時代に始めるメリットは、年齢だけでなく、治療期間を人生の予定に組み込みやすいかどうかで考えてみましょう。

たとえば、

「就職活動が始まる前に前歯を整えたい」
「卒業写真までにできるところまで改善したい」

など、具体的な期限がある場合は早めに相談しておくと、期間に合わせた治療計画を検討しやすくなります。

学生が部分矯正を始める前に確認したいことは?

治療を決める前に、次のことを確認しておくと安心です。

  1. 部分矯正で希望する歯並びまで治せるか
  2. 治療費の総額はいくらか
  3. 追加費用が発生する可能性はあるか
  4. 分割払いは利用できるか
  5. 分割した場合の支払総額はいくらか
  6. 治療期間はどのくらいか
  7. 通院頻度はどのくらいか
  8. 保定装置の費用は含まれているか

「月々いくらなら払える?」だけではなく、「その治療でどこまで歯並びを治せる?」も必ずセットで確認しましょう。

矯正治療は数か月以上続くことがあります。
そのため、最初の1〜2か月だけ払える金額ではなく、治療が終わるまで無理なく続けられる支払い計画を立てることが重要です。

まとめ|学生の部分矯正は「安さ」より無理なく続けられる計画を立てよう

学生でも、歯並びが部分矯正の適応であれば治療を受けることは可能です。

部分矯正は全体矯正と比べて治療範囲が限られるため、治療期間や費用を抑えられるケースがあります。

また、歯科医院によっては、

  1. 現金一括払い
  2. クレジットカード
  3. デンタルローン
  4. 院内分割

などの支払い方法を利用できる場合があります。

そのため、「一括で全額を用意できないから矯正は無理」とすぐに諦める必要はありません。

一方で、分割払いを利用するときは月々の金額だけを見るのではなく、金利・手数料を含めた支払総額を確認しましょう。

また、18歳以上であれば法律上は自分で契約できますが、デンタルローンには別途審査があります。18歳未満の場合は、保護者などの同意が必要になります。

前歯だけが気になっていても、噛み合わせや歯を並べるスペースによっては全体矯正が適している場合があります。

まず、

  • 自分の歯並びは部分矯正で十分に治せるのか

を診断してもらい、そのうえで、

  1. 総額はいくらか
  2. 月々いくらなら無理なく払えるか
  3. 治療期間中もその支払いを続けられるか

を考えましょう。

部分矯正は「一番安い矯正」を探すための治療ではありません。

必要な範囲だけを適切に治療できる方にとって、費用と期間の負担を抑えられる可能性がある治療方法です。

学生生活を無理に切り詰めるのではなく、治療内容と支払い方法の両方に納得したうえで始めることが、後悔しにくい矯正治療につながります。

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