オールオン4

オールオン4に関するよくある質問とその答え

オールオン4に関するよくある質問とその答え

「オールオン4に興味があるけど、治療内容や費用がよく分からない…」
「手術は痛いの?高齢でも受けられるの?」
このようなお悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

このページでは、オールオン4について患者さんからよくいただくご質問に対して、わかりやすく丁寧にお答えしています。治療の流れや適応条件、手術後の生活、費用や保証制度まで、知っておきたいポイントを網羅しています。

インプラント治療の選択肢として注目されているオールオン4。治療を検討されている方が安心して一歩を踏み出せるような情報をお届けいたします。

オールオン4のよくあるご質問20問にお答えします

オールオン4とはどのような治療ですか?

オールオン4は、歯を失った方のためのインプラント治療で、片顎に4本のインプラントを埋め込み、その上に固定式の人工歯(ブリッジ)を装着する方法です。少ない本数で全体を支えるため、身体への負担が少なく、手術当日に仮歯を入れることも可能です。見た目が自然でしっかり噛めるのが特徴です。

どんな人がオールオン4の適応になりますか?

多くの歯を失っている方、現在総入れ歯を使っている方、残っている歯の保存が難しい方、顎の骨が少ないと言われた方などが適応となることが多いです。ただし、全身疾患がある場合などは注意が必要です。まずは検査で適応を確認します。

関連リンク:オールオン4がおすすめな人は?

治療にかかる期間はどれくらいですか?

初診から手術までは1〜2週間程度、手術後は仮歯を装着した状態で3〜6か月ほど過ごし、インプラントと骨がしっかり結合した後に本歯へ交換します。全体の治療期間はおおよそ3〜6か月です。

関連リンク:オールオン4の治療の流れ

手術は痛いですか?

手術中は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんど感じません。希望によっては静脈内鎮静法を併用することも可能です。術後には軽い腫れや痛みが出ることがありますが、数日間の痛み止めでコントロールできます。

全身麻酔は必要ですか?

通常は局所麻酔で十分に対応可能です。希望や不安が強い場合には、静脈内鎮静法(ウトウトする麻酔)を併用することもできます。全身麻酔は一般的には使用しません。

入院は必要ですか?

ほとんどのケースで日帰り手術が可能です。入院は必要ありません。ただし、全身状態に不安がある方や特別な事情がある場合には、医院の判断で対応が変わることがあります。

手術当日に歯が入りますか?

多くの場合、手術当日に仮歯を装着できます。これにより、見た目が改善され、会話や軽い食事も可能になります。ただし、骨の状態によっては当日の装着が難しい場合もあります。

仮歯から本歯への交換はいつですか?

インプラントが骨としっかり結合した後、3〜6か月を目安に本歯へ交換します。本歯は見た目や耐久性に優れており、長く快適に使えます。

関連リンク:オールオン4の治療の流れ

費用はどれくらいかかりますか?

片顎で200万〜400万円、両顎で400万〜700万円が一般的な目安です。使用する素材や歯科医院によって異なりますので、事前に見積もりを確認することをおすすめします。

保険は適用されますか?

オールオン4は自由診療となるため、健康保険は適用されません。ただし、医療費控除の対象にはなる場合があります。費用面についてはカウンセリング時に詳しく相談できます。

デンタルローンは使えますか?

はい、多くの歯科医院ではデンタルローン(医療ローン)を利用できます。高額な自由診療となるオールオン4でも、月々の分割払いで費用負担を抑えながら治療を受けられるのがメリットです。金利や支払い回数などの条件は医院によって異なるため、事前に相談してみましょう。

治療後すぐに食事はできますか?

手術当日に仮歯を装着した場合でも、すぐに普通の食事はできません。術後24時間は絶食または液体のみとし、2~3日ほどは柔らかく刺激の少ない食べ物を選ぶ必要があります。徐々に通常の食事に戻していくことになります。

治療後の食事で注意することは?

治療後の食事では、以下の点に注意しましょう。

  • 数日は硬いもの・熱いもの・刺激物を避ける
  • 傷口側で噛まないようにする
  • 傷口を強くゆすがない
  • 十分に栄養を摂る

仮歯の期間中は過度な力がかからないように、やわらかい食事を中心にしましょう。

治療後の腫れや痛みはどれくらい続きますか?

腫れや痛みは個人差がありますが、一般的には術後1〜3日がピークで、その後徐々に治まっていきます。1週間程度でほぼ落ち着くことが多く、処方される鎮痛薬でコントロール可能です。

高齢でも手術は受けられますか?

はい、全身状態に問題がなければ高齢の方でも手術は可能です。実際に60代〜80代の方がオールオン4を受けている例も多くあります。糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、主治医との連携や術前検査でリスクをしっかり確認します。

骨が少なくてもオールオン4はできますか?

はい、オールオン4は骨が少ない方にも対応できる設計になっており、斜めにインプラントを埋入することで骨の量を有効活用します。ただし、極端に骨が痩せている場合は骨造成などの追加処置が必要になることもあります。

残っている歯があっても治療できますか?

はい、残っている歯がある場合でも治療は可能です。オールオン4を行う際には、保存が難しい歯は抜歯をして、必要な本数のインプラントを埋入します。部分的な欠損がある場合には、別の治療方法との比較検討も行います。

インプラントが外れることはありますか?

インプラントが骨と結合しない「脱落」のリスクはごく一部にありますが、正確な診断と技術、術後の適切なケアによりリスクは最小限に抑えられます。万が一外れても再埋入が可能な場合が多いです。

インプラントの寿命はどれくらいですか?

インプラント自体の寿命は10年〜20年以上といわれており、適切なケアと定期健診を続けることで長期的に使用することが可能です。人工歯(上部構造)の素材や使い方によっても耐用年数は変わります。

インプラント周囲炎のリスクは?

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に炎症が起こるトラブルで、進行すると脱落の原因になることもあります。歯垢の除去や毎日の丁寧な歯磨き、定期的な健診・クリーニングが予防の鍵です。特に喫煙者や歯周病経験者はリスクが高くなるため、注意が必要です。

まとめ

オールオン4は、少ないインプラントでしっかりと固定された人工歯を装着できる先進的な治療法です。総入れ歯に不満を感じている方や、多くの歯を失ってしまった方にとって、見た目・機能性ともに大きなメリットがあります。

今回ご紹介したQ&Aでは、治療の流れや痛み、食事、費用、手術への不安など、患者さんからよくいただく疑問を丁寧に解説しました。治療を受けるかどうかを迷っている方も、まずは情報をしっかり得ることが安心につながります。

不安なことや分からない点があれば、いつでもお気軽に歯科医院へご相談ください。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院
院長 永井 伸人

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本顎咬合学会。

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クローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック