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オールオン4
100の質問
FAQ
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オールオン4
100の質問に答える

患者さんからよくいただくご質問と、その答え

歯を多く失う不安、笑えないつらさ、食事を楽しめない悩みは、とても大きなものです。

このページでは、患者さんから多くいただくご質問に、できるだけ正直にお答えしています。少しでも不安が軽くなれば幸いです。

日本口腔インプラント学会・日本顎咬合学会 所属
クローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院 院長
永井 伸人

A. 基本・仕組み

回答

オールオン4は、片あごにつき最小4本のインプラントを支えにして、つながった固定式の人工歯を装着する治療法です。取り外し式の総入れ歯と違い、しっかり固定されるため、ずれや外れを気にせず噛むことを目指せます。歯の多くを失った方や、合わない総入れ歯にお悩みの方のための治療で、条件が整えば手術当日に仮歯まで入ります。

院長 永井伸人の追加の回答

私は、オールオン4を、三つの面から捉えています。一つめは「噛み合わせを作り直す治療」であること。二つめは「あなただけの、美しい建築物」であること。そして三つめは「愛情をもって半生を伴走する、第二の人生の相棒」であること、です。どうしても外科処置(手術)ばかりが注目されがちですが、オールオン4は、耐震設計をほどこされた、芸術的な建築物であるべきだと、私は考えています。インプラントの力学的な配置、土台の選択、仮歯の精度――そのどれもが、合格点を下回ることの許されない、卓越した知識と経験を要する治療です。そうして仕上げたものを、愛情をもって長く使っていただく。歯を固定すること自体がゴールではないのです。

回答

奥側のインプラントを後方に向けて斜めに埋入することがポイントです。まっすぐ入れるより骨に接する面が広く取れ、土台となる範囲が前後に広がります。この前後左右に配置した支えを、ブリッジ状につながった一体の構造でつなぐことで力が分散され、最小4本でも片あご全体を安定して支えられます。本数を減らせる分、骨を増やす手術や身体への負担を抑えられるのも利点です。

院長 永井伸人の追加の回答

なぜ最小4本で支えられるのか。それは、通常のインプラントとは違い、「顎骨固定」という考え方を用いているからです。あなた自身の骨で、全体を支える。そのために、骨質の良好な場所を選んでインプラントを配置し、力学的な安定性と、生物学的な安定性の両方を兼ね備えさせます。これが土台の発想です。そのうえで、もし後方の骨質が良くない場合には、サイナスリフト(骨を足す処置)を併用して6本で支える――これも、きわめて合理的な判断です。4本でも6本でも、美しく、しっかりと仕上げられます。大切なのは本数そのものではなく、「いかに長持ちする設計を描くか」。私が一人ひとりの骨を読み解いて本数を決めるのは、そのためです。

回答

支えとなるインプラントの本数の違いです。オールオン6は6本で支える方法で、あごの骨の状態や噛む力の強さによっては、こちらが適している場合があります。本数は多ければよいというものではなく、骨の量・質と噛み合わせを診たうえで、その方に必要な本数を見極めます。当院では4本・6本ありきではなく、診断に基づいて選びます。

院長 永井伸人の追加の回答

私は、本数を「前方重心」という考え方から決めています。あごの骨は、前歯のあたり(特に犬歯の内側)がしっかりしていて、奥にいくほど軟らかくなる傾向があります。そこで、その頼れる前方の骨を傾斜埋入でしっかり掴み、噛む力の重心を前に置く。建物の重みを地盤の固い場所に預けるのと同じ発想です。そのうえで後方の支えを補う必要があれば、奥に左右一本ずつ足してオールオン6にします。「4本」にこだわらず、その方の骨に合わせて本数を変える——私はこれを「オールオンX」と呼んでいます。なお、足りない骨は、頬骨にまで及ぶリスクの高い方法(ザイゴマインプラント)に頼るのではなく、必要なら骨を真面目に作って補う。万が一のときにも修正できる、安全な道を選びたいと考えているからです。

回答

はい、条件が整えば、手術当日に固定式の仮歯を装着できます(即時荷重といいます)。そのため「歯がない期間」が生じにくく、当日からやわらかい食事を始めていただける場合が多いです。ただし、骨やインプラントの初期の固定状態によっては、当日の装着を見合わせ、安全を優先して時期をずらすこともあります。ここは一人ひとり丁寧に判断します。

院長 永井伸人の追加の回答

当院では年間100症例以上のオールオン4に携わっており、適応を診断したうえで、ほぼすべての方に即時荷重(当日に仮歯を装着)を行えています。さらに、たとえば上あごのオールオン4を受けられる際に、同じ日に下あごの虫歯治療などをまとめて行うこともあります。通院や手術の回数を減らし、患者さんの負担を少しでも軽くするための工夫のひとつです。一方で「分けて進めたい」という方もいらっしゃいます。どちらが良いかは、ご相談のうえで一緒に決めていきましょう。

回答

残っている歯を抜く必要がある場合、状態が整っていれば、抜歯と同じ日にインプラントの埋入・仮歯までを行えることがあります(抜歯即時)。手術回数や通院の負担を減らせるのが利点です。一方で、感染や骨の状態によっては、いったん治癒を待ってから埋入したほうが安全なこともあります。どちらが適しているかは、CTでの診断のうえでご説明し、不安なまま進めることは決してしません。

院長 永井伸人の追加の回答

当院のオールオン4では、静脈内鎮静法(うとうと眠ったような状態で受けていただく方法)を用いて手術を行います。抜歯のように心理的につらく感じやすい処置は、眠った状態で済ませてさしあげたい——そう考えているため、原則として抜歯とインプラントの埋入を同じ日に行います。患者さんが「気づいたら終わっていた」と感じられることを大切にしています。ただし、お口の状態によっては安全を優先して時期を分けることもありますので、診断のうえでご提案します。

回答

治療期間は、お口の状態によって異なりますが、手術当日に固定式の仮歯が入り、その日から噛める生活を送れるのが、オールオン4の大きな特徴です。そこから、インプラントが骨としっかり結びつくのを待ち、最終的な歯が入るまでは、おおむね半年ほどが目安です。骨を増やす処置を伴う場合は、もう少しお時間をいただくこともあります。「歯のない期間」がないため、治療中も日常生活への支障が少ないのが利点です。

院長 永井伸人の追加の回答

治療全体は、おおよそ半年とお伝えしていますが、大切なのは「その日から、歯のある生活が始まる」ということです。手術当日に仮歯が入りますから、長く歯がないまま我慢する、ということがありません。そのうえで、半年かけて、仮歯を「育てる」ように、薄く、美しく、長持ちする最終の歯へと仕上げていきます。急いで終わらせるのではなく、一段ずつ、確実に。あなたの「第二の人生の相棒」を、じっくり完成させていく時間だと思っていただけたら。

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